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Tさんは、バブルの頃にあるメーカー企業に就職し、
ごく普通のサラリーマンとして毎日を過ごしていました。
あたりまえのように、毎日満員電車に揺られ、
会社のため、上司のために仕事をしていました。
もちろん意識としてはお客様のために仕事をしていましたが、
今考えると、会社や上司のために身を捧げた毎日でした。
でも、それが普通。
周りの人達も、なんの疑問も抱かずに、
自分の自由や願望を押し殺して、ひたすら奉公していました。
やがて景気も悪くなり、
失われた20年に突入します。
右肩上がりだったはずの給料が、
横ばいになってきたり、
もらえるはずのボーナスが徐々に少なくなったり、
もらえない年も出てきます。
「景気が悪いから仕方ないよね」
負け組の95%の思考が、
Tさんの人生を支配しつつありました。
でもなんとか現状を打破したい。
そこでTさんが取り組んだのは、
猛烈な勉強と、長時間労働でした。
朝はやく起きて、始発で会社に向かいます。
近くの喫茶店でビジネス書を読んだり、その日にやる業務を整理したり、
お昼の時間も誰かの講演の音声を聞き、夜は遅くまで残業。
努力をすることは尊いこと。
でも、私は努力する「方向」が正しくないと、
なかなか報われるのは難しいと思っています。
Tさんもご多分に漏れず、そうでした。
業界の業績も伸びない、会社もTさん個人が頑張ったとしても、
その成果は全体の売上から見ると微々たるものです。
会社の中では猛烈に努力しているので、
Tさんは出世しました。
しかし、給料はたいして上がらず、
暮らしは一向に楽になりません。
そして、Tさんはさらなる出世を目指し、
より一層の努力を積み重ねることを決意し・・・・
Tさんの努力は素晴らしいことだと思いますし、
それを否定するつもりはありません。
でも、その努力が報われないことだとしたら、
それほど悲しい、虚しいことはありません。
Tさんの理想は、
もっとたくさんのお金を得て、自由な時間や、
好きなことをする経済的な自由を手に入れることでした。
でも、努力の方向が正しくなかったので、
Tさんの理想は実現されることはなかったのです。
最近は自己啓発ブームで、
勉強する人が以前より増えてきていると言いますが、
その努力の方向が間違っていることにどれだけの人が気づいているでしょうか?
出版社、教育関連の企業からすれば、
勉強ブームになればなるほど儲かります。
ですが、その勉強が本当にあなたに自由をもたらすかは、
しっかりと考えて、見極めなければなりません。
少しの遠回りは、
思いがけない果実をもたらすかもしれませんが、
理想とかけ離れた努力はあなたを不幸にしかしません。
あなたの理想は何でしょうか?
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